yofuu’s memo

あらゆるものを一口レビュー

【漫画レビュー(完結)】「家栽の人」作:毛利甚八、画:魚戸おさむ、監修:山崎司平(第二東京弁護士会) 評価:☆☆☆☆☆

植物と人を限りなく愛する変わり者の裁判官と、彼に関わる人々を描くオムニバス。

静かで落ち着いた空気感の中に、深いテーマが練り込まれた名作です。

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【漫画レビュー(完結)】「叛逆の血戦術士~世界唯一の吸血鬼殺し、最強の戦士になりつつ自由に生きる~」原作:あまうい白一、作画:島崎勇輝 評価:☆

タイトルのセンスの無さが凄い。

内容の酷さを的確に表しているという意味ではピッタリですが。

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【漫画レビュー(完結)】「チ。―地球の運動について―」魚豊(うおと) 評価:☆☆☆☆☆

地動説を巡る、知と血の物語。

全てのセリフが名言と言える、最初から最後まで鳥肌立ちっ放し、感動しっ放しの神作です。全人類が読むべき!

「C教」という宗教が支配する15世紀のP王国。神が作った地球は当然宇宙の中心にあるとされ、異を唱えた者は片っ端から処刑されています。

 

しかし、星に惹かれ、観察するうちに真実に辿り着いてしまった者たちもいたのです。

そう、「地球は動いている」。

 

信念、知識欲、名声、命。あらゆるものを天秤にかけ、彼らが選択する道は…?

人の生き方というものを深く考えさせられます。

 

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引用元:魚豊「チ。―地球の運動について―」第1巻第1話 出版社、2020年

 

絵は拙い印象です。

ですが、その他の全てが傑出しています。

 

信念を持ちながらも葛藤し迷うキャラクター達、意外性に満ちたストーリー、重厚なテーマ。更に、何と言っても全く無駄のないセリフ回しが圧倒的。どこを取っても名言になるんじゃないでしょうか。

 

また、扉絵やタイトルの表現が限りなく美しいです。

内容と相まって、これを見るだけで涙が出てくるほど。

 

処刑や拷問など残酷な場面もありますが、ただ売れるために刺激的なシーンを描くようなそこらの作品とは別次元のものです。読んでみれば、全て意味があっての描写であることが納得できるでしょう。

 

読めば感動し、考えさせられ、勇気づけられます。

あらゆる人が一度読んでおくべき神作です。

 

【漫画レビュー(完結)】「かけこみ!シェアハウス」七味さや 評価:☆☆

仕事、恋愛、家族。全て上手くいかずに逃げ出して離島のシェアハウスに住むことになったアラサー女性が少しずつ再生していく話。

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