yofuu’s memo

あらゆるものを一口レビュー

【映画レビュー】「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」庵野秀明 評価:☆

日本を代表すると言っても良い、超有名なアニメのリメイク第一弾。

ですが、これだけ観ても全く面白くありません。そもそも作品として成り立っていないのは問題だと思います…。

使徒」と呼ばれる謎の存在に脅かされる第3新東京市
14才の少年、碇シンジは、別居している父のゲンドウに呼び出されます。ゲンドウは使徒と戦う組織「ネルフ」の司令官であり、シンジとは3年ぶりの再会でした。期待と不安で一杯のシンジに対し、ゲンドウは淡々と人型兵器「エヴァンゲリオン」に乗って使徒と戦うように命じます。シンジは父のその態度に反発しながらも、止むを得ずエヴァに乗って使徒と戦うことを決意するのでした…。
 
まず導入からして、人類の危機に命懸けで戦ってもらおうとする相手に全く説明も訓練もせず、いきなり「乗れ」だけ言ってロボットで戦わせようとするゲンドウとネルフの大人たちに違和感しかありません。
 
ただの普通の中学生に、いい大人が寄ってたかって何してんの!?
ちゃんと説明と依頼をしないと、聞いてくれるものも聞いてくれないだろうに。
こいつら全員頭おかしいんじゃないの?
少なくとも社会人としては失格な人間しかいないな…。
 
更に、その後はロクに心情描写もされないまま、TV版のダイジェストのように話が進んでいきます。このせいでシンジが異常に情緒不安定な子になってしまっています。
落ち込んで立ち直ってまた落ち込んで…。上がり下がりが激しい激しい。
 
全く感情移入もできない中、随所に有名なセリフだけは挟まれます。取り敢えずこれを入れておけば既存ファンは満足するだろう、という思惑が透けて見える様です。
 
シンジがボソボソと喋った後に大音量でBGM(バックグラウンドミュージック、背景音楽)が流れるなど、観客への配慮がそもそもされていないんだろうなあと思います。
 
使徒のデザインは格好良いです。
が、見どころはそれだけの駄作です。