【漫画レビュー(完結)】「我らの流儀」大武ユキ 評価:☆☆☆☆
受験と部活は両立できるか!?異色の高校サッカー漫画
高校サッカーを題材にした作品は星の数ほどありますが、本作のユニークな点は受験か部活かで悩む高校生達の群像劇になっているところ。
また、作者のヒット作「フットボールネーション」の前日譚であり、登場人物に繋がりがあります。
舞台は進学校。主人公の加納は学年トップの成績を取る秀才。当然周りは受験に専念することを勧めます。そこで放った一言。
「東大に入るのとサッカーで日本一になるのとーどっちが難しいと思う?」
シビれるしかないやろ、こんなん。
元は弱小だったサッカー部を理論で作り替えて強くしていく加納の静かな情熱が伝わってきます。立ちはだかる現実の壁に、読んでいる方も少し苦しくなりながらも引き込まれてしまいます。
中編ながら、内容はぎっしり詰まっていて、濃いドラマが楽しめます。ラストがまた良いんだ…ちょっと泣けます。読んでみて下さい。
サッカー好きはもちろん、青春群像劇が好きな方にもお勧めです!
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