【漫画レビュー(読み切り)】「ゆらめきの中で」高田ローズ 評価:☆☆☆☆
友情、恋心、嫉妬、後悔…女性の揺れ動く心を描いた良作。
引用元:高田ローズ「ゆらめきの中で」 講談社、2019年
女子高生の桃子(ももこ)は、失恋した日に同性の親友ヒカリに告白されて付き合い始めます。ですがやがて、かわいくてモテるヒカリへの嫉妬心が元で酷い別れ方をしてしまいます。
大人になった彼女は、恋に臆病になったまま毎日を過ごしています。そんなとき、偶然ヒカリと再会し…。
桃子の揺れる心情がきちんと描かれていて良いです。下手するとただの嫉妬深い嫌な女になってしまうと思うんですが、そういう印象にならなかったのは、桃子がこのままじゃ駄目だと分かっていて前を向こうとしているからかな。
最後は少し切ない感じで余韻が残るのも好きです。