【漫画レビュー(読み切り)】「雪と迷いネコ」上野はる菜 評価:☆☆☆☆
雪の日に転がり込んできた隣人の彼女。
彼氏の浮気疑惑を確かめる為、5日間居つくことになり…。
主人公の水野雪雄は、27才の会社員。
東京で一人暮らしをしていますが、ある雪の日にドアの前に野良猫がいるのを見つけます。
このままでは凍えてしまうと思った雪雄が家に入れてやろうとすると、凍えた女性まで一緒にくっついて来てしまいます。
引用元:上野はる菜「雪と迷いネコ」 講談社、2019年
彼女は、自分は隣人佐藤信孝の恋人で佐藤雪子だと名乗り、彼が浮気をしているかも知れないので、この部屋で様子を見させて欲しいと頼むのでした。
この展開が面白い!
リアルではまあ有り得ないんでしょうけど…。
キャラクターも良い感じです。
雪雄は優しいんですがドライなところがあり、雪子は思い込みが強くて面倒くさいですが世話好きで可愛い一面も見せます。
この二人の微妙な関係が良いです。
雪子は彼氏のことを運命の人と信じ切っているので当然と言えば当然ですが、変な三角関係みたいにはなりません。
それもあって、オチは少しどうかな…という気がしましたが、男女の恋愛でない交流を描いた良作です。
絵も見やすく、好感度が高いのもポイントですね。
講談社の「コミックDAYS」というWebサイトで無料公開されていますので、興味を持たれた方は是非ご一読を。
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