死に際にタイムスリップしたヤクザの話。
うだつの上がらない中年ヤクザ、阿久津 譲二(あくつ じょうじ)は舎弟分に命じられるままにライバル組織の窓ガラスを割りに行き、逃げようとして撃った自分の銃弾で死んでしまいます…と思いきや、気付くとそこは10年前の世界。
一度死んだことで付いた度胸と10年後の知識で、阿久津は裏社会をのし上がって行くのでした。
死んだ気になって人生をやり直していく阿久津のサクセスストーリーが痛快です。
ギャグも交えつつ、正統派のヤクザものという感じの緊張感のあるやり取りや抗争などワクワクドキドキしながら読めます。
ただ、最後の方でテロリストなどと戦い始めて迷走してしまったのが残念。
最後までヤクザの話で貫けば名作だったと思います。
とは言え、ヤクザもの好きな方は一読の価値ありです!
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