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あらゆるものを一口レビュー

【漫画レビュー(完結)】「異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました。」原作:和泉杏花、構成:近江谷、作画:桜田 霊子  評価:☆☆☆

救世主として異世界に喚ばれた女性の平穏な日々と恋愛の話。

「神」から異世界の救世主として喚ばれた社会人の女性、水森 月奈(みずもり つきな)。救世主とは言っても特に何かをする必要はなく、居るだけでいいと言われた彼女は、「神」と交渉してもらった能力でブックカフェを開くことにします。

 

そして、異世界で平穏な日々を過ごすうちに知り合った本好きの騎士団長ソウェイルと惹かれ合っていくのでした。

 



引用元:原作:和泉杏花、構成:近江谷、作画:桜田 霊子「異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました。」第1巻第1話 小学館、2019年

 

全編を通して静かで落ち着いた雰囲気が漂っていて、読んでいてほっとする気持ちになります。絵柄も丁寧で世界観にぴったり合っており、引き込まれます。

 

月奈の性格も好感度が高いです。「神」との交渉などからしっかりしていることが分かりますし、望んだものを何でも作り出せる力を持つにも関わらず、極力それを使わずに料理をしたり買い物を楽しんだりするところも素敵です。

 

物語としては、国の危機となる事件が起きたりもするのですが、主人公が救世主として強大な力を持っているので、あっさりと片付きます。

なので、メインとなるのは、月奈の日常と、事件に伴って少しずつ変化していくソウェイルや他の登場人物達との関係です。

 

平和過ぎて少し物足りない感はありますが、誰が読んでも楽しめる作品だと思います。