【漫画レビュー(完結)】「オイ!!オバさん」いづみかつき 評価:☆☆
同い年の叔母と同級生になった高校生の話。
わざとらしさが鼻について気持ち悪かったです…。
沢田 透(さわだ とおる)と同じ学校に入学した安宅 菅子(あたか すがこ)。同級生の彼女は、実は透の母の妹、つまり叔母だったのです。
同い年の透を子供扱いして可愛がる菅子との高校生活を描くドタバタコメディ。
引用元:いづみかつき「オイ!!オバさん」第1巻第1話 秋田書店、2011年
ただ同い年の男子を単に子供扱いするだけならアリだと思うのですが、本当に子供に見えていて、ベタベタして可愛がるのは気持ち悪く見えてしまって、私にはちょっと無理でした…。
引用元:いづみかつき「オイ!!オバさん」第1巻第1話 秋田書店、2011年
また、菅子は元伝説のヤンキーで他人から「オバさん」と呼ばれるとキレるんですが、無茶な聞き間違いをしたりするのが引っ掛かります。ただのギャグなら良いのですが、それでストーリーが進んだりするので何だかモヤモヤした気持ちになります。
引用元:いづみかつき「オイ!!オバさん」第1巻第1話 秋田書店、2011年
読んでいて面白い場面もあったのですが、この設定を無理に詰め込んで来ているように感じて、冷めてしまいました。
これなら、オバさん設定無しでも良かったのでは…。
絵は「今日から俺は!!」などの名作がある西森博之風。なんでも作者がファンだったとか。
ですが、空気感、可愛さ、迫力は本家にまだまだ及ばず。むしろ似ているだけに足りていない感が強かったです。
ただ、作者のセンスは嫌いじゃないので、設定に凝りすぎず、絵も独自の境地を切り拓いていけば面白くなりそうだと思いました。本作はデビュー作のようなので、他の作品も読んでみたいと思います。