【漫画レビュー(完結)】「俺はまだ本気出してないだけ」青野春秋 評価:☆☆☆☆☆

40歳で突然会社を辞め、自分探しを始めてしまったダメなおっさんが漫画家を目指す話。

ぱっと見は素人が描いたような絵ですが、名作です。

大黒 シズオ、40歳。バツイチで父親と娘と同居中の、何の取り柄もないおっさんですが、15年働いた会社を理由もなく辞め、自分探しを始めてしまいます。

やがて思いついたのは「俺マンガ家になるわ」。

しっかり者の父親と娘、友達思いの親友、不器用な後輩に見守られる、ダメなおっさんの日常。

引用元：青野春秋「俺はまだ本気出してないだけ」第1巻第1話　出版社、出版年

見栄っ張りで自信過剰なところもありますが、基本的にポジティブで楽観的な性格のシズオが時々悩んだりしながら過ごす日々に思わず笑ってしまいます。でもそんな中にもしっかり人間のドラマが描かれているのが見事です。ジーンと来る話に泣かされることもしばしば。

絵は素人っぽいんですが味があり、内容とマッチしていて個人的には好きです。

シズオのTシャツや、現実にさり気なくリンクする背景など、独特のセンスも面白い。

万人にオススメできる名作です！

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