【漫画レビュー(完結)】「銀狼ブラッドボーン」原作:艮田竜和(こんだたつかず)、作画:雪山しめじ 評価:☆☆☆☆☆
平和だった街に突如現れた、人間の骨だけを喰らう化け物。闇に巣食う奴らを退治するために呼ばれたのは、伝説の吸血鬼ハンター!
しかし、彼はとうの昔に引退した老人で…?
ジジイが格好良過ぎるダークファンタジーの傑作。
舞台は中世ヨーロッパの様な世界。平和なサンサロドの街に、奇怪な殺人事件が発生します。被害者は全身すべての骨が抜き取られ、しかも被害者の身体からは唾液が検出されている…つまり、骨だけが食べられたように見えます。
続々と増えていく被害者。犯人は人外の化け物だと判断した警察は、伝説の吸血鬼ハンター、ハンス・ヴァーピットに協力を依頼します。
しかし、ハンスは10年も前に引退した70歳の老人。実は警察の真の目的は、吸血鬼退治の英雄であるハンスが返り討ちにあえば国が動かせるというものでした。
その目的を見抜きながら、それでも街の平和を守るためにハンスは戦うことを決意するのでした。
引用元:原作:艮田竜和、作画:雪山しめじ「銀狼ブラッドボーン」第1巻第1話 小学館、2015年
ハンスを筆頭に、出てくるキャラクター全員に信念や背景があり、魅力が溢れています。
また、それを遺憾なく伝えてくれる絵も素晴らしいです。
引用元:原作:艮田竜和、作画:雪山しめじ「銀狼ブラッドボーン」第16巻最終話 小学館、2021年
美しすぎるラストシーン。このコマを見るだけで涙が溢れて止まらなくなります…。
最初から最後まで、ハラハラドキドキさせてくれる展開に目が離せません。
紛れもない傑作ですので、是非一度読むべき作品です!
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