【漫画レビュー(完結)】「快傑蒸気探偵団、真・快傑蒸気探偵団」麻宮騎亜 評価:☆☆
蒸気に覆われた街で正義の少年探偵が活躍する、昔懐かしい感じのアクション漫画。
石炭以外に燃料として使用できるものが採掘されなかったため、蒸気機関が発達した街スチーム・シティ。そこには煙にまぎれて悪事を働く怪人や怪盗たちが出没していました。しかし、そんな悪と戦う正義の少年探偵もいたのです。
スチーム・シティの平和を守るため、少年探偵・鳴滝(なるたき)とその仲間たちが奮闘します。
複雑な物語やトリックなどはなく、子供向けのアクション漫画という感じです。鳴滝の使う探偵道具やハラハラドキドキのアクションをシンプルに楽しめます。
鳴滝の膝の高さしかない川から潜水艦が現れたり、鳴滝の行動が結構運任せだったりと現実的に考えるとツッコミどころもありますが、この作品を楽しむ上では問題ない範囲かなと思いました。
むしろ、ベッドシーンが出てきたりする方が引っ掛かりました。もしかしたら子供向けではないのか…?どの年齢層向けなのか、疑問が残ります。
ストーリーはほぼ一話完結なのですが、最後の方はスチーム・シティの謎を巡る怪人たちとの対決になっていきます。ただ、結局謎は明かされず、対決も決着しないという非常に中途半端な状態で終わっています。
結局鳴滝がなんとかするというパターンなので飽きがくること、中途半端に終わっていることから個人的にはあまり評価は高くありませんが、合う人は好きなのではないかと思います。
ちなみに、タイトルは元々「快傑蒸気探偵団」でしたが、掲載誌が変わった際に「真・快傑蒸気探偵団」となったようです。
尚、アニメ化もされています。一話完結の話はアニメにするには丁度良さそうですね。