【漫画レビュー(完結)】「寄生獣リバーシ」原作:岩明均、漫画:太田モアレ 評価:☆☆
伝説と言って良い神漫画「寄生獣」のスピンオフ。
「寄生獣」の物語の裏で繰り広げられていた、もう一つの物語。
バラバラ殺人の目撃者である高校2年生の少年、タツキ。無感情に見える彼は、「寄生獣」の重要な登場人物、広川の息子でした。
その無表情の裏では、殺された友達への友情と犯人への憎しみが渦巻いていたのです。友達の仇を討つためのタツキの戦いが始まります。
本家「寄生獣」はテーマ、構成と完璧だったのと比べ、こちらは平凡な話になってしまっています。
友達の仇討ちと言っても具体的な行動は終盤まで無く、父親との確執も描写が不足しているため、全体が薄っぺらく感じてしまいます。結局、作者が何を表現したかったのか分かりませんでした。
また、本家を読まないと理解できない場面が多いのもマイナスポイントです。
残念ながら、「寄生獣」という傑作のスピンオフとしては蛇足だったという印象です…。
寄生獣のレビューはこちら↓
リンク