【漫画レビュー(完結)】「僕たちの生きた理由」渡辺和幸 評価:☆☆
卒業式の日、人を人形にしてしまう「人形遣い」に学校に閉じ込められてしまった小学生たち。果たして人形にされてしまう前に脱出できるのか?
掴みは良い感じのホラーだったのですが…。
小学校の卒業式の日。犬飼アキラは好きな女子姫野未来にメールで教室に呼ばれます。ドキドキしながら教室に向かうと、そこには無残な姿の姫野が。
気を失ったアキラが我に返ると夜になっていました。しかも鍵は全て閉まっていて外に出られません。
そして、そこに人を人形に変えてしまう「人形遣い」が現れ、アキラと同じ様に閉じ込められたクラスメート達に襲いかかるのでした。
果たして人形遣いとは何者なのか。アキラ達は無事に脱出できるのか?
スリルと謎に満ちた物語が幕を開けます。
夜の学校に閉じ込められ、得体の知れない何かが襲いかかってくるというシチュエーションはやはり怖くてドキドキしますね。しかも襲われた友達が次々に人形になっていくというのは、中々エグいです。
ただ、絵柄が子供向けっぽいせいか、折角のシチュエーションが全く生かされていません。人形が人間のフリをする場面などもあるのですが、見た目が突然人形に変わるので「なんで?」となります。
最初のうちキャラクターに付いているハートマークもいつの間にかなくなり、「あれは何だったんだろう…」となりますし。
亡くなった同級生や未来を予言したような本、人形遣いが描かれた絵など色々と謎が散りばめられているのですが…オチを知ると「えっ?」と目が点になります。
ツッコミどころが多すぎる上に、全体の話としても面白くないのでオススメはしません…。
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