【漫画レビュー(完結)】「金剛寺さんは面倒臭い」とよ田みのる 評価:☆☆☆☆☆
ある日、世界は地獄と繋がった。だが、これは本編とは大きく関わりの無い物語であるッ!!!!
地獄から来た少年と面倒臭い少女のラブストーリー…なのですが、この作品をラブコメという枠にはめるのは誤りでしょう。
漫画という媒体の限界を突破するほどの表現力を持った神作。作者は手塚治虫に並ぶレベルの天才だと思います…。
ある日、突然地獄と繋がった世界。
地獄から来た男子高校生、樺山(かばやま) プリンは1学年上の女子、金剛寺 金剛(こんごうじ こんごう)に出会い、恋に落ちます。
人の心が読めず、理屈で「正しいこと」しかできない金剛寺と、限りなく優しく、感情で動く樺山。
正反対の2人が織りなす物語は、時に世界をも巻き込みながら、少しずつ進展していきます。
とにかく他の漫画とは一線を画す圧倒的な表現力。
これは文章で説明できる次元のものではないので、まずは一読をオススメします。
一見勢いだけで進んでいくコメディに見えながら、伏線も張りめぐらされ、プロットも緻密に構成されているのも身震いするほど素晴らしいです。
絵柄も表現もクセは強いので合う合わないはあると思いますが、過去にない漫画表現を追求し、見事に昇華した神作です。
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