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あらゆるものを一口レビュー

【漫画レビュー(完結)】「女子高生刑事 白石ひなた」早坂ガブ 評価:☆☆☆

二重人格の女子高生がぐうたら刑事と2人で様々な事件を解決しながら、自らの謎を追っていく物語。

 主人公の白石ひなたは一見普通の女子高生。ですが心臓移植を受けた過去があり、あるきっかけによって心臓の元の持ち主である名刑事拝田さんの人格に入れ替わります。

街で起こった事件で操作に来ていた怠け者刑事能和クロウに気に入られた拝田さんは、2人で事件の解決に当たることに。

ちょっと設定が強引かな…と引っ掛かりましたが、まあ許容範囲内。

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引用元:早坂ガブ「女子高生刑事 白石ひなた」ケース0 小学館、2020年

拝田さんの推理力は抜群で、あっという間に事件を解決していきます。

ただ、この拝田さん、自分が女子高生だとかお構いなし

刑事時代のままの言動なので、周りに引かれまくりです。そこをクロウがフォローするという、奇妙ながらもピッタリのパートナーになります。

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引用元:早坂ガブ「女子高生刑事 白石ひなた」ケース0 小学館、2020年

1つ1つの話は日々起きる事件を解決していくスタイルですが、ひなた、クロウ、拝田さんにはそれぞれに秘密の過去と謎を抱えており、物語はそれらを大きな軸としながら進みます。

この伏線がうまく張られており、引き込まれていきます。最後にはそれらがきっちり回収されるところも見事です。

 

ただ、私は設定とキャラクターの性格に少し違和感があったのが気になってしまいました。特にクロウ、あの過去でこの性格になるのか…?

 

とは言え、探偵ものや推理ものが好きな方は楽しめる作品だと思います。