【漫画レビュー(完結)】「勇者たち」浅野いにお 評価:☆☆☆☆☆

世界の平和を乱す「暗黒」を倒した勇者たち。しかし、「暗黒」は何度でも蘇り…。

ファンタジーの皮を被って現代社会を風刺した、深く考えさせられる物語。

普通の物語は悪を倒すまでを描くのですが、この作品は悪を倒したところから始まります。

引用元：浅野いにお「勇者たち」第1巻第1話　小学館、2018年

悪がいなくなった後、正義の矛先はどこへ向かうのか。

深く考えさせられる作品です。

現代社会に置き換えると、鳥の鳴く森は某鳥マークのSNS、異形の勇者たちは様々なバックボーンを持つユーザー達、暗黒は叩く対象と見ることもできるんですよね…。

言葉で表すのは難しい作品ですので、ぜひ実際に読んで感じたり考えたりして欲しいです。

グロテスクな表現もありますし、何とも言えない読後感は残りますが、一読の価値はあると思います。

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