【漫画レビュー(完結、前作あり)】「ナンバデッドエンド」小沢としお 評価:☆☆
ヤンキー一家の家族に内緒で普通の高校生活を送る難波剛。続編となる本作では、生徒会長選挙に立候補したり、妹が入学してきたり、「特攻服男」であることがバレたり…更なる波乱が巻き起こります。
前作のレビューはこちら。
普通の高校生活を送ろうとしているのに、巻き込まれている内に千葉と横浜をシメてしまった難波剛(なんばつよし)。ちなみに正体はバレていませんので、「特服の男」と呼ばれています。
今作では、生徒会長選挙に立候補したり、そこに妹の吟子(ぎんこ)が入学してきて二重生活がバレたりと深刻な問題が立て続けに起こります。
そして、ついに特攻服男であることがバレてしまい…。
この辺りの話は本当に重いです。初めはコメディータッチの軽い話だったはずなのになあ…。
それでも、常に「正体がバレたら自分の高校生活は最後」という覚悟を持っているからこそ何事にも一所懸命に取り組む剛は応援したくなりますね。
ただ、それだけにどうしても納得いかなかったのは剛のヤンキー的思考。
自分の高校に不良が乗り込んで来たとき、どうするか。普通に考えると、警察を呼んでそいつらが捕まるまで待てばいいだけだと思うんですが。「許せない」と出ていって殴り合い、それがきっかけで特攻服男だとバレてしまうんですよね…。
これまで頑張って二重生活を送ってきて、そんなバレ方ってどうなん!?
最後はハッピーエンドっぽく完結してますが、もやもやしたものが残りました。
あ、藤田深雪は一応ヒロインっぽいことはしてましたが、根本的な性格は前作と変わっていませんでした。やっぱり彼女は私にとってはマイナス要因でした…。