【漫画レビュー(完結、続編あり)】「ナニワトモアレ」南勝久 評価:☆☆☆
平成元年、大阪の高速道路環状線を暴走していた「環状族」。喧嘩と暴走に青春をかけた男たちの物語。
中学校を卒業後土木作業員として働いているグッさんは、18歳になると早々に車の免許を取るために教習所に通い出します。その理由はただ一つ、女の子にモテたい!
同じ様に教習所に通う悪友のマーボと共に免許を取ったグッさんは新車のシルビアを買い、先輩であるヒロちゃんの誘いで環状族のチームであるトリーズンに入ることになります。
そして、少しずつ走ることの面白さにハマっていくのでした。
基本的には暴走と喧嘩を繰り返す、不良モノの王道を行く話です。
暴走行為の中心になるのが車で、それに伴い登場人物がほぼ18歳以上というのが少し毛色が違う点ですね。
ギャグとシリアスのバランスが良く、話としては面白かったです。
また、最初は拙く感じた絵がめきめき上手くなっていったので、作者は努力家なんだろうなと好感を持ちました。
第1話と最終巻を比べると、コマ割りも見せ方もキャラクターの描き方も全然違いますね…。
ヤンキー漫画などが好きな方は楽しめると思います。
ただ、現実で真似するような人が出てこないことだけは切に願います…。
本作を好きな方は、グッさんが新チーム「スパーキー」を結成した後を描いた続編「なにわ友あれ」もどうぞ。
続編のレビューはこちら↓
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