【漫画レビュー(完結)】「アカゴヒガン」飯沼ゆうき 評価:☆☆
ある日、突然赤ん坊が化け物に変わり、人を襲い始める…!
戦慄のパニックホラー…なんですが、ツッコミどころが多すぎてそれどころじゃありませんでした…。
産婦人科に勤務する女医、立木 梅(たちき うめ)は大の子供好き。ですが自身は子供に恵まれず、不妊治療を受けていました。
そんなある日、赤ん坊が突然化け物に変わり、人を襲い始めます。そしてそれとほぼ時を同じくして、梅は待望の赤ちゃんを妊娠していることを知るのです。
混沌としていく世界の中、梅はその原因を知るために危険に身を投じていくのでした…。
最初はギャグのキレが良いですし、その一方で化け物は恐怖を煽るデザインで落差のメリハリがあり、面白いと思いました。
ですが、物語が進むにつれ、ツッコミどころが増えすぎてついていけなくなります。
大人が化け物に殺されても「赤ちゃんが無事で良かったー!」と手放しで喜んだり、静かに息を殺している場面で騒ぎ出す主人公。
化け物に襲われているのになぜか突然ギャグっぽく怖がったり、シリアスな場面で場違いなギャグが入る違和感。
突然大人も化け物になったりする、設定の一貫性のなさ。
最後まで斜め上の方向に突っ走って、読者を置いてきぼりにします。
残念ながら、人にオススメはできない作品ですね…。
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