yofuu’s memo

あらゆるものを一口レビュー

【漫画レビュー(完結)】「アカゴヒガン」飯沼ゆうき 評価:☆☆

ある日、突然赤ん坊が化け物に変わり、人を襲い始める…!

戦慄のパニックホラー…なんですが、ツッコミどころが多すぎてそれどころじゃありませんでした…。

産婦人科に勤務する女医、立木 梅(たちき うめ)は大の子供好き。ですが自身は子供に恵まれず、不妊治療を受けていました。

 

そんなある日、赤ん坊が突然化け物に変わり、人を襲い始めます。そしてそれとほぼ時を同じくして、梅は待望の赤ちゃんを妊娠していることを知るのです。

 

混沌としていく世界の中、梅はその原因を知るために危険に身を投じていくのでした…。

 

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引用元:飯沼ゆうき「アカゴヒガン」第1巻第1話 小学館、2020年

 

最初はギャグのキレが良いですし、その一方で化け物は恐怖を煽るデザインで落差のメリハリがあり、面白いと思いました。

 

ですが、物語が進むにつれ、ツッコミどころが増えすぎてついていけなくなります。

 

大人が化け物に殺されても「赤ちゃんが無事で良かったー!」と手放しで喜んだり、静かに息を殺している場面で騒ぎ出す主人公。

化け物に襲われているのになぜか突然ギャグっぽく怖がったり、シリアスな場面で場違いなギャグが入る違和感。

突然大人も化け物になったりする、設定の一貫性のなさ。

 

最後まで斜め上の方向に突っ走って、読者を置いてきぼりにします。

 

残念ながら、人にオススメはできない作品ですね…。