yofuu’s memo

あらゆるものを一口レビュー

【ブックレビュー(シリーズ第2巻/全10巻)】「花散らしの雨」髙田郁(かおる) 評価:☆☆☆☆☆

みをつくし料理帖」シリーズ第2巻。

今作も手放しでべた褒めです。本当に面白い。前作の良さはそのまま、ドラマは進んでゆきます。

前巻のレビューはこちら。 

yofuu.hatenablog.com

 

花散らしの雨 みをつくし料理帖

前作で登龍楼の放火に遭ったものの、澪の幼馴染・野江に助けられた「つる屋」は、場所を替えて再出発します。

 

今作では、そこで新たに雇われた少女・ふきや、口の悪い戯作者・清右衛門、口入れ屋から手伝いに来た老女・りう、医師・源斎に想いを寄せる、澪と同名のお嬢様・美緒など新しい面々が登場します。

 

印象に残るのはりうさんのインパク

 

歯が1本もないのに固いせんべいを歯茎でばりばり食べて子供に恐れられるわ、腰が2つに折れるほど曲がっているのに軽やかに働くわ、年寄りなのに耳が良くて大量の注文も全く間違えないわ、困ったときには知恵を貸してくれるわと、強烈なキャラクターで大活躍。

すっかりファンになりました。

 

こんなお婆さんがいたら、自然とお年寄りを尊敬する気持ちが湧いてきちゃいますね。

 

この巻の最後で、澪は小松原へのほのかな慕情に気付きます。

これは…また、続きが気になりますー!!

 

次巻のレビューはこちら。 

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