【ブックレビュー(続編あり)】「不祥事」池井戸潤 評価:☆☆☆☆
TVドラマ「花咲舞が黙ってない」はご存知の方も多いと思いますが、その原作がこちらです。
実は「花咲舞が黙ってない」という小説も出版されているのですが、そちらは続編に当たります。
この辺が少し分かりにくいのですが、
小説「不祥事」
↓
ドラマ「花咲舞が黙ってない」
↓
小説「花咲舞が黙ってない」
という順番になっています。
さて、内容についてですが、架空の「東京第一銀行」を舞台とした、全8話の短編集になっています。
主人公の「狂咲」こと花咲舞が、臨店担当として銀行内部のいざこざを気持ち良く解決していってくれます。
なんと言っても立場が上の人間にも物怖じせずに相対する花咲舞が格好良い!
常に弱腰ながらもさり気なくフォローしてくれる、上司の相馬健との対照的なコンビには何度もくすりとさせられました。
他に出てくる脇役たちもそれぞれに背景にある人生を感じさせてくれる辺り、さすが池井戸潤先生といったところでしょうか。人物造形が本当に上手いです。
読後感が良く、人間ドラマとしても面白い!
一話完結で軽く読めるので、スカッとしたいときにオススメの一冊です。
ちなみに、個人的には第5話の「荒磯の子」が一番印象に残りました。
最後のオチに完全にやられました。まさかそう来るとは・・!!
お仕事ものが好きな方、ぜひ読んでみて下さい!
続編「花咲舞が黙ってない」のレビューはこちら。 yofuu.hatenablog.com
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